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December.2016 Photo by Sobaya Oyaji & Apple iPhone6

 

 「早いもので・・・」なんて、毎年年の瀬、師走に良く耳にする、そんな時季になった。
 べつに、12月になったから急に日々が短くなったわけじゃあるまいに・・・
 それなのに、 まるで一斉号令のように皆さん感慨深くなるって、実に妙じゃないか。


 毎年、毎月、毎日、毎時、毎分、毎秒・・・
 ・・・ なんて、そんな単位に束縛などされることなく、太古から営々と時は過ぎ、続いていく。
 原始の社会なら、大晦日も元旦も、ただいつも通りに日が暮れて日が昇ったにすぎない。
 そんな太古の彼らは、一体どんなときに歳月の節目を感じいったのだろうか。
 おそらく四季折々の収穫や、なすすべもない天災との遭遇や、かけがえのない身近な者の死によって「来し方」にお思いを馳せた。
 それは、あくまでも実感をともなう節目で、会ったこともない他者とは共有しえないものだろう。
 七夕をすっかり忘れ去っての、ハロウィンなんて・・・。

 一年が過ぎたからといって、解るのはとりあえず「いま、ここ、このとき」に生きている、ということだけ。
 時の流れに翻弄されず、「いま、ここ、このとき」に乾杯したい。
 悠久の時の流れの中、たまたま、つかの間、生かされている、この瞬間を奇跡のように愛おしく感じよう。
 時は過ぎ、人は老いる。
 時は止められず、戻れはしない。
 リセットもできないからこそ、「いま、ここ、このとき」を真正面から見つめたい。
 
 自分にとっての大切な節目には、たっぷり、酔おう。
 ・・・蕎麦屋酒で。