蕎麦屋だからこそ楽しめる《うどん》

 うどん。
 北海道は、《うどん屋》は生き延びれない、という時代があった。
 たしかに、蕎麦が圧倒的にひいきにされている北海道で、本州から進出してくるうどん専門店はなかなか生き残れないできた。

 しかし、正直それは、市場などで販売されてきた製麺屋のうどんが、芯まですっかり茹がかれて、水の回った、のびきった「うどん」であるがゆえに、不味く、北海道人がその旨くなさを敬遠してきたことに由来する、と言っても過言でない。

 要は、本当に旨い《うどん》を提供する店が少なかったからにすぎない。

 蕎麦屋が打つうどんだが、塩水を小麦粉に馴染ませるように水回しし、綿布にくるみ、足袋をはいて踏みつけて、それを寝かせて熟成し、それから切って茹がく、正真正銘自家製うどんを提供する蕎麦屋なのです。

 本物のうどんの旨さを是非知っていただきたい。
 蕎麦屋・籔半の【うどん】でございます。

01.かけうどん:Kake Udon 

¥700 (¥636 +税)

02.せいろうどん:Seiro Udon

 うどんの由来は、【混沌】が【饂飩】そして【うどん】となったと謂われております。
籔半の《うどん》をオーソドックスに「かけ」で。

 関西のお客様は北海道の濃口醤油の色に驚かれ、しょっぱそうと印象を受けるらしい。
が、関西で使われる白醤油のほうが塩分は遥かに多いのです。

見た目ではなく、是非一度お試しを。

●使用食材:長葱・揚げ玉(かけうどん)
●使用食材:長葱・卸わさび(せいろうどん)
●使用原料:小麦粉・塩・鰹節(四種類)・醤油・砂糖・味醂・日本酒・ベーキングパウダー

03.釜揚げうどん:Kamaage Udon 

¥750 (¥682 +税)

【釜揚げうどん

 うどん本来の食べ方はこれ。
 製麺屋さんから「うどん」を仕入れメニューにする蕎麦店では、この「釜揚げ」というメニューはくたくたのうどんになってしまい,このメニューは出せません。

 茹がきたてのアツアツのうどんを、大根おろし・葱薬味・オロシ生姜の薬味で、フウフウいってお食べ下さい。

●使用食材:生麩・おろし大根・おろし生姜・長葱
●使用原料:小麦粉・塩・鰹節(四種類)・醤油・砂糖・味醂・日本酒

04.鍋焼きうどん:Nabeyaki Udon 

¥1,200 (¥1,091 +税) ・玉子入¥1,300(¥1,182 +税)

【鍋焼きうどん】

 大学生時代,東京出身の友人が
「蕎麦屋に何で「鍋焼きうどん」があるのか?」
 と不思議な顔をされ,答える当方が逆に困ってしまったことがあります。(^^)
 そうです,蕎麦文化圏の北海道は,蕎麦屋にうどんメニューがあるのです(^^)
 跡を継いだとき、威張って蕎麦屋が「うどん」メニューを提供するなら自家製麺でと思ったのは、その学生時代の友人との会話があったからかもしれません。

 爾来、弊店はもちろん自家製の「うどん」です。

 うどんメニューの定番が、そう「鍋焼きうどん」・・・
蒲鉾や椎茸・筍・焼麩・かき揚げ・長葱の、文字通りうどんの語源である
《混沌の世界》
 メニューでございます。

05.うどんすき:Udon Suki Nabe  

店内食事:一人前¥2,600 (¥2,364 +税)

持ち帰り:一人前¥2,850 (¥2,639 +税)

(二人前から/要予約)

【うどんすき】

 大阪・美々卯が考案したうどんをベースにした鍋物。
 弊店では、自家製うどんをベースに、鰹節たっぷりのおだしと、うどん打ちに大事な塩に含まれるミネラルが独特の味を醸し出します。

 牡蠣・パーナ貝・帆立貝・焼き穴子・ムシ雲丹・南蛮海老に、町の自慢の豆腐屋さんの焼き豆腐と白滝、そしてたっぷりの春菊・蕗・蕨・筍。
 はまれば泥濘の混沌の世界でございます。
 紅葉おろし、削り節を薬味でお召し上がりください。

●使用食材:うどん・牡蠣・パーナ貝・帆立貝・焼き穴子・ムシ雲丹・南蛮海老・町の自慢の豆腐屋さんの焼き豆腐と白滝、そしてたっぷりの春菊・蕗・蕨・筍・干し椎茸・大根おろし・削り節
●使用原料:小麦粉・塩・鰹節(四種類)・砂糖・味醂・日本酒
店主からのお願い

弊店では、蕎麦(麺)は北海道、後志(しりべし)は蘭越産ソバ粉、旭川の西五〇キロ空知エリアの北竜町ソバ粉で打った『地物粉麺』がございます。
それに上記北海道産ソバ粉と北米産ソバ粉をブレンドした『並粉麺』の二種類の麺をご用意しており、お客様のお好みでご注文の際どちらかを選んでいただきます。
『地物粉麺』はお値段の点で少々お高くなりますが国内産の特徴である、コシ、喉越し、風味に優れますし、『並粉麺』は先代創業から六〇有余年、永年のお客様にご支持を頂く弊店の原点の更科系の麺でございます。
どちらの蕎麦(麺)も、夏の燦々と照り続ける太陽と北海道の肥沃な大地の恵みのなかで育てるソバ栽培農家の「心意気」、そして毎早朝から額に汗を浮かべ蕎麦を打ちダシを取る蕎麦屋職人の「意地」、そう「心意気」と「意地」が織りなす世界でございます。
尚、お値段はすべて外税表示でございます。

About our Yabuhan's soba-noodle.

 We make our soba-noodle from two different types of buckwheat flour.
 “Jimono-ko(地物粉)” is grown in Rankoshi about 100 km away from Otaru.
 “Nami-ko(並粉)” is blend of Rankoshi buckwheat flour and imported buckwheat from United States.
 Please choose either when you order.
 The price of “jimono-ko” soba is a little bit higher, but its great flavour and rich aroma are what make it so special.
 “Nami-ko”soba enjoys its popularity more than 60 years since the day of our establishment.
 As for the Rankoshi buckwheat flour we use, it is delivered the next day we order, and we make noodle from it every morning.
 About 100 soba restaurants invested jointly and bought a buckwheat field in Rankoshi, Hokkaido, and established a milling plant. This makes it easy for the restaurants invested jointly and bought a buckwheat field in Rankoshi, Hokkaido, and established a milling plant.  This makes it easy for the restaurants to keep and serve fresh buckwheat noodle.
 Without the shining sun in summer, fertile and rich field in Hokkaido, and love and passion of buckwheat farmers and soba chef, this soba noodle can't exist.

* the price is excluding 10% tax.