あのぉぉ・・・
 蕎麦屋に「丼(どんぶり)」物があるってぇのを小馬鹿にしてもらってはねぇ・・・
 困るんですわ。

 蕎麦屋にカツ丼がメニューにあると、なにかしら「格」がさがるなんて風潮が、ニューウェーブ蕎麦屋とそれらに感化されたお客様にあるようですがねぇ。
 気取るにも程ってぇもんがある。

 あのね、 《蕎麦屋に丼物がある》じゃなくて、《蕎麦屋だからこそ丼物はある》と。
 そもそも《丼》ものをつくる肝心要は、《ダシ》。
 そりゃもう、蕎麦屋の《ダシ》にかなうような、ほかのお店の《ダシ》などあるのかと言いたくなる。
 その蕎麦屋独特のダシをベースにした「そばツユ」がなけりゃ、いい《丼》にはならんのですわ。

 蕎麦屋に「ダシ」と「蕎麦つゆ」があるが故のメニューが、「蕎麦屋の丼」なんですわ。
 まあ、一度、蕎麦屋の「丼もの」をしみじみ味わってみてくださいな。

大変申し訳ございません。

しばらくの間丼物の持ち帰りはお休みさせていただきます。

01.蕎麦屋の《たま丼》:Tamago donburi 

¥861 (¥930 税込) 

 熱々の御飯に、蕎麦屋の蕎麦ツユをベースに、玉葱・長葱・筍・干し椎茸を煮込み、溶き卵で一気にとじます。
 丼物の原点でございます。

 ところで、「御飯(ごはん)」と「飯(めし)」の呼び名の違いはおわかりでしょうか?
 そう、江戸時代、炊きたてのお米を食べるのは朝食時だけ。
 炊きたてのお米を「御飯」と呼び、夕食時は朝食時の残った冷えたのを「飯」と呼んで食したと謂います。

●食材:玉葱・長葱・筍・干し椎茸・卵・蕎麦ツユ・砂糖・御飯

02.蕎麦屋の《 親子丼 》 :Oyako donburi 

¥898 (¥970 税込) 

蕎麦屋・籔半の《親子丼》

 たま丼と同じ具に《かしわ肉》を一緒に煮込み、その《親鳥・生正肉》の独特のオダシとコク・旨味で召し上がって頂きます。
 たま丼では、旨味を干し椎茸で引き出しますが、かしわ肉のオダシには邪魔と干し椎茸はいれません。
 親鳥ですので、煮込みますどうしても少々硬くなります。
 が、若鶏では絶対出せない、親鳥生正肉のコクと旨味で召し上がっていただくのが、
《親丼》
 の醍醐味でございます。

 普及してしまった肉の柔らかさだけの若鶏肉など使用せず、昔ながらに親鳥生正肉で頑張ってきた、たかが蕎麦屋・されど 蕎麦屋のこだわりの親子丼でございます。
お 陰様で、この親鳥生正肉の親丼のご贔屓が大変多く、嬉しい限りでございます。

●食材:親鳥生小肉・玉葱・笹きり葱・筍・卵・蕎麦ツユ・御飯

03.蕎麦屋の《 カツ丼 》 :Katsu donburi 

¥972 (¥1,050 税込) 

【 蕎麦屋・籔半のカツ丼 】

毎日、毎朝取る蕎麦屋のダシでつくった蕎麦つゆと、軽く揚げられた豚肉ロース肉のトンカツでなければにじみでない肉汁とが、衣を舞台に浸透圧作用という丁々発止で奏でられる、至高の丼メニュー。

 映画監督・小津安二郎の作品・「東京物語」で、【カツ丼】が出てくるシーンがございます。
それぞれ東京で成功し安定した生活を営む息子・娘夫婦に笠智衆夫婦がこれが子供達と会う最後になると尾道から訪れてき、息子夫婦とは心が通じ合わなくなってしまった時の流れに寂しさを感じ、しかしすでに夫を亡くした嫁・原節子を安アパートに訪ねたその姑夫婦に、嫁は店屋物のカツ丼で精一杯のもてなしを・・・・
「あのカツ丼ほど 気持ちのこもったもてなしはない
あの原節子が笑みを浮かべてだした カツ丼なら
一生 大衆食堂にすがって生きていく余生でさえ
怖くはない」
と、学生時代初めて観て思ったものです。
そんな【カツ丼】が、最高のご馳走の時代があったのです。

 贅沢な豊食の時代に突入したとき、何も知らないチェーン店店長が、
「弊店のカツ丼は、ヒレカツ使用!」
と、メニューに出しました。
もっとも肉汁の少ないヒレ肉でカツ丼を作ろうとする・・・
成りあがりシェフの、カツ丼の旨さを引き出すのが何かもしらない、食材さえ高価なら旨いという大いなる勘違いを、蕎麦屋は笑ったものです。

カツ丼を巡るお話は、こちらから↓

「蕎麦屋の大いなる誤解ー蕎麦屋にカツ丼があるなんて?

●食材:豚ロース肉・玉葱・筍・卵・蕎麦つゆ・御飯

05.蕎麦屋の《 天丼 》:Tenpura donburi 

¥1,111 (¥1,200 税込)

06. 蕎麦屋の《 上天丼 》:Jou-Tenpura donburi 

¥1,389 (¥1,500 税込)

【 蕎麦屋・籔半の天丼 】

 蕎麦職人が全てをかける蕎麦ツユ
 それをベースにした天つゆで、お召し上がりいただきます。

 テイクアウトの場合、店でツユをかけるか、ご自宅で温めた後ツユをかけるか選択出来ます。

●食材:ホワイト海老・キス・パーナ貝・獅子唐・茄子・烏賊・御飯

店主からのお願い

弊店では、蕎麦(麺)は北海道、後志(しりべし)は蘭越産ソバ粉、旭川の西五〇キロ空知エリアの北竜町ソバ粉で打った『地物粉麺』がございます。
それに上記北海道産ソバ粉と北米産ソバ粉をブレンドした『並粉麺』の二種類の麺をご用意しており、お客様のお好みでご注文の際どちらかを選んでいただきます。
『地物粉麺』はお値段の点で少々お高くなりますが国内産の特徴である、コシ、喉越し、風味に優れますし、『並粉麺』は先代創業から六〇有余年、永年のお客様にご支持を頂く弊店の原点の更科系の麺でございます。
どちらの蕎麦(麺)も、夏の燦々と照り続ける太陽と北海道の肥沃な大地の恵みのなかで育てるソバ栽培農家の「心意気」、そして毎早朝から額に汗を浮かべ蕎麦を打ちダシを取る蕎麦屋職人の「意地」、そう「心意気」と「意地」が織りなす世界でございます。
尚、お値段はすべて外税表示でございます。

About our Yabuhan's soba-noodle.

 We make our soba-noodle from two different types of buckwheat flour.
 “Jimono-ko(地物粉)” is grown in Rankoshi about 100 km away from Otaru.
 “Nami-ko(並粉)” is blend of Rankoshi buckwheat flour and imported buckwheat from United States.
 Please choose either when you order.
 The price of “jimono-ko” soba is a little bit higher, but its great flavour and rich aroma are what make it so special.
 “Nami-ko”soba enjoys its popularity more than 60 years since the day of our establishment.
 As for the Rankoshi buckwheat flour we use, it is delivered the next day we order, and we make noodle from it every morning.
 About 100 soba restaurants invested jointly and bought a buckwheat field in Rankoshi, Hokkaido, and established a milling plant. This makes it easy for the restaurants invested jointly and bought a buckwheat field in Rankoshi, Hokkaido, and established a milling plant.  This makes it easy for the restaurants to keep and serve fresh buckwheat noodle.
 Without the shining sun in summer, fertile and rich field in Hokkaido, and love and passion of buckwheat farmers and soba chef, this soba noodle can't exist.

* the price is excluding 10% tax.