若女将のお奨め酒
蕎麦屋で憩う、蕎麦と酒と共に過ごす空間。
先代社長は「蕎麦屋でたしなむ酒の味、そんな時間が持てるということ、これぞ今まで生きてきた甲斐があるというもの。
そう、食欲ではない、楽欲が満たされる。」
こんな表現を使っています。
弊店日本酒のラインナップに先代社長と女将、板長の隠し酒がある中、「若女将の隠し酒はないの?」という声もあり、日本酒の中からいろいろと探しておりました。でもお客様個人それぞれの好みの酒と一緒に蕎麦屋酒を楽しんで貰いたく、『若女将お奨め酒』に私の好きなワインを選んでみました。
OTATE WINE!2021
小樽 OSA WINERY
ハーフボトル
白 辛口
アルコール分11%
地元小樽のワイン醸造所『osa winery』オサワイナリーはもともとソムリエをしていた夫婦二人が2015年に小樽のまちなかに立ち上げたワイナリーで、地元の料理人とも意見交換しながら食とのペアリングを追求してきました。
また小樽はニシンの他にもホタテ漁の先進地でした。現在は養殖事業で、稚貝や成貝を各産地に出荷しています。魅力あふれる小樽祝津産のホタテ【おタテ】のブランド化が2020年から始まりました。
「小樽の食の魅力をワインとともに発信したい」と小樽産ホタテ【おタテ】ブランド化推進プロジェクト実行委員会とオサワイナリーのコラボワイン『オタテワイン』の登場です。
葡萄は余市産の「デラウェア」を主体に「旅路」や自社畑小樽産「ピノグリ」を使用します。健全な実は糖度と熟度が高く、生き生きとした酸が残りますね。
「蕎麦とワインだと?たくらんけ!ったく、そんな洒落っ気なもん、何考えてんだ!」と先代社長の声が聞こえそうですが…そんな社長もチーズと日本酒のペアリングを地味に考えていたなと思い出します。今では定番人気メニューの【カレーせいろ】、私のまかないから提案した時にこんなやりとりがあったなと懐かしく思い出されます。
このワインには弊店自家製の蕎麦味噌を選んでみました。濃厚な味もやさしく包み込む懐の深いワインです。他にも蕎麦前とのペアリングをいろいろと追求してみるのもいいですね。